FileMakerでトランザクションテーブル(取引明細・実績など)とマスターテーブル(定義・一覧系)を明確に区別するのは、
後々のメンテナンス・スクリプト命名・ER図把握のために非常に重要です。
以下に、命名規則の考え方と実務的おすすめルールを整理します。
🔍 基本方針
- テーブル名を見ただけで「性格」がわかるようにする
- 命名ルールをチーム・システム全体で統一する
💡 よく使われる2つの方式
| 方式 | 概要 | 例 | 特徴 |
|---|
| ✅ プレフィックス方式 | 接頭語で分類する | M_部門 / T_取引 / L_明細 | 一目で区別できる。整理がしやすい。 |
| ✅ サフィックス方式 | 接尾語で分類する | 部門_M / 取引_T / 明細_L | ソートでグループ化される。テーブル名の自然さを保てる。 |
どちらでも良いですが、FileMakerではプレフィックス方式が圧倒的に主流です。
(理由:リレーションシップグラフやスクリプト名で並び順が安定しやすい)
🧱 推奨プレフィックス一覧
| 種類 | 推奨Prefix | 用途・例 |
|---|
| 📘 マスター(定義系) | M_ | M_部門, M_商品, M_科目, M_取引先 |
| 📗 トランザクション(取引・実績系) | T_ | T_収支, T_受注, T_請求, T_支払 |
| 📙 明細(トランザクションの子) | L_(Line) | L_収支明細, L_受注明細 |
| 📒 中間・関連(多対多) | J_(Join) | J_商品_カテゴリ |
| ⚙️ システム管理・設定 | S_ | S_ユーザ設定, S_ログ, S_権限 |
| 📋 一時・処理用 | Z_(またはTMP_) | Z_検索結果, TMP_集計用 |
🧩 具体例:収支システムの場合
| 区分 | テーブル名 | 内容 |
|---|
| M_ | M_部門 | 部門マスター(部門名・責任者・予算) |
| M_ | M_勘定科目 | 収入・支出分類マスター |
| M_ | M_取引先 | 仕入先/得意先 |
| T_ | T_収支 | 伝票単位(1取引) |
| L_ | L_収支明細 | 商品や科目ごとの明細行 |
| S_ | S_税率設定 | 消費税率・区分の履歴管理 |
| Z_ | Z_集計結果 | スクリプト実行時の一時結果 |
🧭 命名の運用ルール例(実務でよく使う)
- 命名は「用途 → 内容」の順
例:T_収支, M_商品, L_収支明細
- 英数字を含む場合は_で区切る
例:M_Department, T_Invoice, L_InvoiceLine
- 関連ファイルを跨ぐ場合もPrefixで共通認識
→ 複数ファイル構成時も迷わない
✅ まとめ
| 判断ポイント | 推奨命名例 |
|---|
| マスター(固定定義) | M_部門, M_商品, M_科目 |
| トランザクション(動的・日次取引) | T_収支, T_請求, T_入出金 |
| 明細(複数行構造) | L_収支明細, L_請求明細 |
| 一時・管理系 | S_ログ, Z_一時結果 |